WEB校長室

丹澤校長メッセージ51 (校長講話 ~ ASSUMPTION TOGERTHER Walking together. ~ )

2022.02.07 丹澤校長メッセージ

コロナ禍3年目に入り、先の見えない第6波により、今では大阪も1万人を超える感染者が出ています。この状況は日本だけでなく、世界中で目に見えない敵と今も戦っています。

皆さんもご存知のように、本校の本部はフランス・パリにあり、世界33か国100余りのアサンプション教育機関と常に手と手を取り合いながら、アサンプション精神を共有し、世界平和に貢献できるように教育に携わっています。

今年も、4年毎に開催される『アジアパシフィック管区会議』が2月5日~9日まで開催されています。これは、アサンプション修道会にとって最も重要で、現在の世界情勢を顧みながらより良い世界を築いていくための会議です。日本のシスターたちはもちろんのこと、校長の私も皆さんを代表して出席しています。本来であれば、現地に出向き、一同を介するところ、コロナ禍のためzoomで開催されています。そして、司会は、本校の理事長であるSr.MarJoでした。

 

まず、1日目、2日目は、アジアパシフィックの中で、「Assumption Together」として共に歩んでいく事の必要性について話し合いました。これは、ローマ法王が言われている “ Synodality ” をどう理解しているのかということになります。

“ Synodality means Walking together. ” 私たち人間である、シスター・教職員・生徒・保護者・地域・世界中の皆さん方は、同じ土俵の上にいます。そこには宗教・文化・考え方が異なれど平等に私たちは存在します。そして、それを受け入れ、理解することが私たちの使命であり、我々の存在意義です。そこで一番大切なのは、自分たちの心を閉ざすのではなく、“ Mission is Dialogue of Life ” です。

 

私がアサンプション国際の校園長を務める中、それぞれの校種が異なる精神であってはいけないという事です。全ての校種が “ ONE BODY ” にならなければなりません。人が共に生きていくときに一番大切なことは、お互いを理解する事だと信じています。そのためには、コミュニケーションが必要です。人を否定するのではなく、受け入れる、理解してあげる事です。また、自分においても相手に受け入れてもらうために、心を開け、寄り添うという事が大切です。これが、ともに共存していくための「多様性」であると考えています。

 

先週、アサンプション国際幼稚園で「節分」の行事を行いました。私が赤鬼役をし、コロナ感染拡大防止のために、各クラス毎に計9回行いました。

“福”である皆さんに、優しさ・思いやりを教えてもらい共に生活していくことを学んでもらうため、従来の物語のように、鬼がやっつけられるのは、本校のカトリックの精神ではないと思い、途中から鬼と園児たちが仲直りをし、握手で終わるという演出に変えていきました。これも “ ASSUMPTION TOGERTHER ” の一つです。行事の在り方も、一般論ではなく本校の教育理念にあったものへと見直していく時でもあると再認識しました。

 

 

 

2022年2月7日 アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己

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