WEB校長室

丹澤校長メッセージ44 (終業式 校長講和 ~ 時間とネットの支配者へ ~)

2021.07.21 丹澤校長メッセージ

今日で1学期が終わり明日からは夏休みが始まります。

進級し、新たな仲間と共にした時間はいかがでしたか?
中学生・高校生の時期は、特に仲間との関係の中で他者の存在を受け入れ、生かし、自らの在り方を変え、成長していく時です。

 

前回、放送朝礼でお話ししたように、創立者 聖マリ・ウージェニーは、我々に与えられている平等な権利は「学び」であり、より良い社会に変革できるのも「学び」であると言いました。

それともう1つ、私たちに平等に与えられているのは「時間」ですね。この2つは当たり前すぎて、なかなか気付かないことでもあります。

 

この平等に与えられた「時間」をどのように自分の学びに費やすのかで、一つ一つの成果が自分の夢の実現に繋がります。

この1学期で全国や世界に羽ばたいたアサンプションの生徒は沢山いました。

・中学3年生の放送部の生徒は、全国大会へ進出。
・高校1年生の生徒は、トビタテ留学JAPANに選出。
・高校2年生の生徒は、囲碁で全国大会へ進出。
・高校3年生の生徒は、自分の夢を叶えバレエで2学期からドイツへ。

皆さんも自分の可能性に向けて、世界で羽ばたいてください。

 

そして、先週入ってきた一番ホットなニュースは、サッカーの1期生で今年卒業した山本直さんが、夢だった海外への移籍が決定しました。

その他にも、いろいろな所で活躍してくれている生徒が沢山います。

(サッカー部 2021年卒業 山本直 海外移籍)

 


この様に、たくさんのアサンプションの生徒が日本だけでなく、海外で活躍しています。この結果を出すまでには苦労や努力があったはずです。この努力に費やした時間は、私たちに平等に与えられている時間と一緒です。1日24時間をどう使うか。それは皆さん自身にゆだねられています。時間に支配されるのか、それとも自分が時間の支配者になるのか。皆さんはどちらを選びますか。皆さんにはぜひ、時間を支配=コントロールできる人になってもらいたいです。

 

 

明日からは夏休みです。自由になる時間がたくさんありますね。でも、時間というのは不思議なことに、「明日は予定がないから夜更かしできるぞ」とか、「朝は何時に起きてもいいんだ」「後でしたらいいんだ」という気持ちでいると、アッという間に時間は消えてしまいます。どうぞ、時間をコントロールしてくださいね。

 

もう1つ、皆さんに意識してもらいたいことがあります。それは「情報との付き合い方」です。

今は、インターネットを通じてたくさんの情報に触れることが出来る情報過多の時代です。ニュースや友達からのLINEは、時をかまわずスマホに飛び込んできます。見逃したテレビ番組や映画も、後からネットで見ることができますし、YouTubeも見始めたら時間がいくらあっても足りないかもしれません。

ネットにコントロールされるのではなく、自分で必要な情報とは何だろうかを考え、上手にネットと付き合ってみてください。

そして、そこから得た情報をすぐに信じるのではなく、正しく理解してください。「時間」と「情報」は、切っても切れない関係にあります。

 

 

23日からはオリンピックも始まります。当初期待されていたような応援態勢ではなく、テレビ前での「おうち観戦」になります。このような状況で行われるからこそ、選手の活躍だけでなく、オリンピックのために日本にやってくる各国の人たちの考え方や、感染の拡大を防ぎつつ大会運営をしている方々の仕事など多面的に注目してみましょう。

 

新型コロナウイルスの感染力の高いデルタ株の流行に伴い、大阪も感染者が増加してきています。猛威をふるう変異株は、これまでと違い若年層も重症化する可能性があると言われています。また、ワクチン接種が滞っており、家庭内でウイルスをうつしてしまうリスクも懸念されています。

長引くコロナ禍で危機感が薄れがちになっています。緊張感を持ってください。油断大敵です。皆さんは、不要不急の外出を避けること、3密禁止、外出時にはマスクをつけ、帰宅後は手洗い・うがいをかかさないこと、この3つは必ず守ってください。

 

また2学期の大きな行事として、皆さんが楽しみにしている学院祭は、この状況の中でも実施することができるように知恵を出しあっていきましょう。

「行事が人をつくる」です。このような困難な時こそ、神様は私たちがいかにエネルギッシュで誠実に前進して行けるかを試されます。本校のモットーである、「誠実・隣人愛・喜び」の分かち合いの気持ちを持って、私たちの人生が意味のある時間になるように作っていきましょう。

 

「二人の息子」のたとえ

「ところで、あなたたちはどう思うか。
ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、
『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。
兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。

弟のところへも行って、同じことを言うと、
弟は『お父さん、承知しました』と答えたが、出かけなかった。

この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。
彼らが「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。

「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。
なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。
あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」

マタイによる福音書 21章28~32節


本日の聖書朗読である二人の息子のたとえで、「自分を振り返る」という事です。前進しつつ、自分を振り返るという事です。挑戦して失敗しても、その原因を振り返り、再度チャレンジすればいいのです。神様は、振り返れば必ず受け入れてくれます。そして、待ってくださっています。時間が沢山ある夏休みこそ、自分の人生の土台作りに、与えられた時間を費やしてください。

特に、高校3年生の皆さん、本番はこれからです。夏期講習を受講したからと安心してはいけませんよ。その講習内容をどれだけ自分の中で理解を深めるかです。質の良い勉強をしてください。

高校2年生の皆さん、難関大学を目指している人は、高校3年生からでは遅いですよ。高2の夏からが勝負です。気持ちを切り変えて可能性に向かって前進してください。

 

では、2学期始業式に元気で素敵な笑顔の皆さんとお会いましょう。

 

2021年7月21日 アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己

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