WEB校長室
丹澤校長メッセージ118(2月19日 高等学校卒業式 式辞)
2026.02.19 丹澤校長メッセージ
卒業式 式辞
~WITH HOPE IN YOUR HEART!~
Congratulations on your graduation day!
Today is a special day for you, and for us as well.
We celebrate the end of one important chapter in your education and the beginning of a new journey—full of excitement, responsibility, and new challenges.
During your years at Assumption, you have not only gained knowledge and skills, but also nurtured your hearts and learned the importance of walking together with others.
Through our Catholic spirit and our educational values of Sincerity, Love for Others, and Joy, you have grown into young people who can respect differences, embrace diversity, and build connections across cultures.
As you move forward into the future, we wish you all the best.
May the values and lessons you learned at Assumption continue to grow within you, and may you become people who bring peace, hope, and love to the world—wherever you go.
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんが今日、この晴れの日を迎えられたことを、心から嬉しく思います。また、ご来賓の皆様にはご多用の中ご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。そして何より、これまでお子様を支え続けてこられたご家族の皆様に、心よりお祝いを申し上げます。
このアサンプション国際高等学校での三年間、皆さんは学問を修めるだけでなく、心を磨き、世界に目を向け、他者とともに歩む力を育んできました。その歩みを支えたのが、本校の教育の軸となる「国際」という考え方です。皆さんもお気づきのように、本校の校名にある「国際」は、単にインターナショナルという意味ではありません。それは、どこにいても他者を尊重し、対話し、ともに未来を築こうとする姿勢――つまり「グローバル」な心の在り方を表しています。
そして、その根底にあるのが、カトリックの精神です。一人ひとりの善さを大切にし、自分を大切にし、互いに支え合い、尊重し合うことを学ぶ場でもありました。アサンプションは、世界33か国に広がり、100を超える教育機関をもつグローバルネットワークです。建学の精神は、世界と手を取り合いながら、若者を平和の担い手として育てることにあります。
皆さんもこの三年間、多様な価値観に触れながら、「誠実、隣人愛、喜び」をモットーに心を育んできました。多くの行事を通して皆さんとともに時間を過ごし、間近で見てきた私は、皆さんの人間的な成長を強く感じています。
一言で言うなら、この学年には「調和」がありました。人の心の中に、すっと入ってくる人懐っこさと温かさです。
最高学年として、体育祭も見事に自分たちの力で成功させました。学院祭のチャリティーDAYでは、「分かち合い」の心を後輩たちに立派に示してくれました。合唱コンクールでの歌声、また吹奏楽やハンドベルの音色は、まるで日だまりのように温かく、聴く人の心を包みました。生徒会の皆さんと取り組んだ朝の挨拶運動も、とても心強いものでした。
そして、高校2年生の時の修学旅行。私はポーランド行きを引率しました。そこで皆さんは、世界の負の遺産であるアウシュビッツを訪れました。静かな空気の中、一つひとつの展示に真剣に向き合い、言葉を失いながらも、何かを受け止めようとしていた皆さんの姿を、私は忘れることができません。世界では今もなお、争いが絶えず、人が人を傷つけてしまう現実があります。だからこそ――人が人を守り、支え合うことの尊さが、より一層はっきりと見えてきます。
それが「人間の尊厳」です。平和とは、ただ争いがない状態ではありません。平和とは、互いを尊重し、違いを受け入れ、誰かを排除せずに生きようとする、日々の選択の積み重ねです。それは世界のどこかの話ではなく、私たち一人ひとりが担うべき課題です。
皆さんが本校で学んだことは、これからの人生で必ず生きていきます。
そしてこれから、新しい環境の中で、多くの出会いと経験をすることでしょう。その中で大切にしてほしいのは、本校の教育理念でも語られている「自分らしく挑戦すること」です。
先ほど、神父様から聖書のお話がありました。
「あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。」
つまり、塩が料理の味を整え、食べ物を守るように、皆さんの存在は、誰かの心を支え、平和へと導いていきます。また、光が暗闇を照らすように、皆さんの言葉や行動は、迷いの中にいる人に希望を届けることができるでしょう。
そして同じ福音の中には、もう一つ、皆さんの支えとなる言葉があります。
「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる。」
地の塩として、世の光として生きていくためには、待っているだけではなく、自分から一歩を踏み出す勇気が必要です。迷いながらでも求め、挑戦し続ける人生こそ、新しい道が開かれるのだと信じています。これからの人生、恐れず、次への扉を開いてください。明日へ生きていくこと、それ自体が挑戦です。
ここで皆さんに、私が若い頃から自分に言い聞かせてきた言葉を、エールとして贈ります。
たった一度の人生、人目を気にせず、自分のやりたいことに挑戦しなさい。道なき道を切り開き、自分らしく輝きなさい。必ず、なんとかなります。若い時の苦労は、必ず将来の力になります。
そして創立者、聖マリー・ウージェニーも、「苦しみは魂を強くする。」と、仰っています。
最後に、皆さんにお願いがあります。
皆さんは今日、卒業とともに成人を迎えます。この節目に、ここまで育ててくださったご両親に、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてください。立派に成長した皆さんの姿は、ご両親にとって誇りであり、何よりの喜びです。子育てには、喜びと同じくらい、忍耐もあります。だからこそ、「ありがとう」の一言は、ご両親にとって何よりの贈り物になります。
これからの皆さんの未来が光に満ち、平和の担い手となることを心から願っています。
そして最後に一言お礼を言わせてください。
皆さん、私の後輩になってくれてありがとう。こんなに素晴らしい自慢の後輩ができて、私は幸せ者です。
2026年2月20日
学校法人 聖母被昇天学院
アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己

