WEB校長室

丹澤校長メッセージ109(7月25日 ~1学期終業式~)

2025.07.25 丹澤校長メッセージ

みなさん、今日で1学期が終わります。

新しい学年・新しいクラスが始まり、不安や緊張もあったと思います。親睦行事から始まり、全生徒と校外学習の一環として大阪万博へも行けました。皆さん一人ひとりがアサンプション国際の生徒として居てくれ、そして努力しながら日々を積み重ねてきたこと、心からうれしく思います。また、クラブ活動・ハンドベルや聖歌隊の宗教活動の皆さん・前期生徒会役員の皆さん・ユース広報のお手伝いの皆さん、個々で色々なイベントにエントリーし活躍してくれている皆さん。多方面においてそれぞれが活躍、そしてポジテイブに前進してくれたこと有難うございます。

 

さて、いよいよ明日から夏休みが始まりますね。

この期間は「自由な時間」が増える分、自分自身と向き合う時間にもなります。だからこそ、夏休みに大切にしてほしいのは、「時間を自分でコントロールする力」です。
この力は、大人になってからもずっと必要とされるものです。そして、自分の夢を実現していくための土台にもなります。

たとえば、「毎日読書しよう」「運動を習慣にしよう」と決めたことが、三日坊主で終わってしまった経験はありませんか。多くの人が経験していると思いますが、落ち込む必要はありません。大切なのは、「また今からやり直そう」と、もう一度立ち上がることです。実はそれが、自分を律する力――自己コントロールの第一歩なのです。
何度でもやり直しを続ければ、結果的に継続していることになります。つまり、「三日坊主」ではなくなるのです。
この話は、私がアサンプション国際の高校生だったとき、生徒指導の先生からいただいた言葉で、今も大切にしている言葉です。何か諦めかけたとき、私はいつもこの言葉を思い出し、「今からやり直したので3日坊主ではない!」と自分を励ましてきました。

 

さて、次に、皆さんに伝えたい大切な聖書の言葉があります。

『どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。』(フィリピ 4:6~7)

この聖句は、「困ったことがあっても、心配しすぎず、神さまにすべてをゆだねてごらん」というメッセージです。
たとえば、暗いトンネルの中を歩いているとき、遠くに光が見えたら、怖さが少しやわらいで「希望」に変わりますよね?
それと同じように、神さまがそばにいて見守ってくださっていると信じることで、心が軽くなるのです。

今の時代、私たちの生活はSNSで成り立っていると言っても良いでしょう。
たとえば、「いいね」の数が気になってしまう気持ち、先生にもよくわかります。私も、アサンプション国際のインスタグラムの「いいね」の数をついチェックしてしまいます。

でもね、SNSの「いいね」の数に振り回されるのではなく、自分の中にある「静かな安心感」を大切にしてほしいのです。
それこそが本当の「幸福感」につながるのです。
SNSで「いいね」が少なかったり、誰かの楽しそうな投稿を見て「自分は何もできていない」と感じてしまうことはあるでしょう。
そんなとき、わたしたちは知らず知らずのうちに、人の目ばかりを気にして、自分の本当の価値を見失ってしまっています。

でも、神さまは「いいね」の数ではあなたを見ていません。
あなたがどれだけ周りから愛されていて、どれだけ大切な存在か――それは、数字では決まらないのです。

たとえ他の人の評価がどうであっても、「私は神さまに愛されている」「ちゃんと見守られている」という、静かでゆるぎない安心感を、心に持っていてほしいと思います。

もしSNSで誰かと比べて、心がざわざわしてしまったときには、神さまとお話してみてください。
きっと、「神様はどこにいるの?会えないのでは?だからどうせ届かない!」と思うかもしれませんが、独り言でかまいません。
その独り言の相手が、目に見えない神さまだと信じてみてください。私は、そのように信じて、神さまに自分の心の内を問いかけながら、日々向き合っています。

次に、「感謝を込めて祈りなさい」とありました。
たとえば、何かが欲しい時に「あれちょうだい!これちょうだい!」とお願いばかりするのではなく、「毎日、守ってくださってありがとう」と、まずは感謝の気持ちを伝えることも大切です。

 

明日から始まる長い夏休み。
皆さんが毎日を過ごせるのは、保護者の方が陰で支えてくださっているおかげです。
「当たり前」と思いがちなことにも「ありがとう」と言える心を忘れずに、自分を見守ってくれている人たちに感謝の気持ちを伝えてください。
では、2学期に元気な笑顔とともに登校してください。皆さんとまたお会いできるのを楽しみにしています。

最後に、夏休み中に国際ボランティアとして台湾研修やフィリピン・イロイロ校への研修に参加する皆さん、
アサンプション国際の生徒を代表して行くという自覚を忘れず、どうか隣人愛の心を大切に、現地の方々とのつながりを築いてきてください。
「行ってらっしゃい」
また、カナダ留学から帰ってきた高校生の皆さん。
「お帰りなさい」

 

ポーランドからの研修生

学校説明会

期末試験 100点お祝い会

2025年7月25日
学校法人 聖母被昇天学院
アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己

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