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丹澤校長メッセージ52 ( 2022年 高等学校卒業式 )

2022.02.18 丹澤校長メッセージ

Congratulations on your graduation day today.

Today is an important day for you just as it is for us.  We celebrate the end of an important stage in your education and the beginning of a new one that will be exciting and even more challenging.

We wish you all the best for the future hoping that the seeds of Assumption Education that we planted in you will grow and bloom to become the adults who will make a difference wherever you may be.

 

保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。

コロナ禍で、例年とは異なり簡略化した形とはなりましたが、お子様の立派に成長した姿を見ていただき、ご一緒にお祝いできること大変嬉しく思います。教職員 一同、皆様の学院へのご理解とご協力に感謝申し上げるとともに、心よりお慶びを申し上げます。

卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。114名の57期生が、アサンプション国際高等学校を巣立ちます。アサンプション国際で過ごした時間は、幼稚園、小学校、中学校、高校からと、それぞれですが、卒業してからも時折「アサンプション国際の生徒」として、ここで過ごした時代を思い出してもらえれば嬉しいです。

そして、今年度から、アサンプション国際教育を12年間受けた生徒には、「Loyalty Award賞」を、学院から授与されることになりました。これは、世界33か国100余りのアサンプションの教育機関で行われている修了証書をアサンプション箕面でも授与するという事です。

 

 

 

さて3年前、皆さんはワクワクした思いで入学式を迎え高校生活に慣れてきて、さあこれからと言うときに新型コロナウイルスとの長い戦いが始まり、第6波で大変な中にも関わらず、立派に卒業していく皆さん一人ひとりを誇りに思います。

先生は、皆さんの学年に特別な思い入れがあります。なぜなら、先生が校長として1年目の時に皆さんを入学式で迎え入れ、同じように3年間の歩みを共にしてきたからです。

ところで、皆さんが高校1年生の時、パナソニックリゾートで勉強合宿に行ったことを覚えていますか?その時、私は皆さんに「中間試験で100点が取れたら、校長室でTEA TIMEをしましょう」と言いました。そうしたら、TEA TIMEを楽しみに、1人の生徒が100点をとってくれました。そこから、全学年に「定期試験で100点をとって校長室でケーキでお祝いしよう!」が始まったんですよ。今では、毎回10数名の生徒が100点をとってくれています。皆さんが、勉強への意欲のきっかけを作ってくれたのです。

 

そして、行事においても、新型コロナウイルスの感染対策で規制があるにも関わらず、創意工夫をして行事に取り組み、2部制の球技大会、野外学院祭の形で実施し、下級生を導き、先輩として逆境に置かれても立ち向かい前進する事の大切さを伝えてくれました。

何より、皆さんの学年は素直で、明るく、多様性があります。そう感じたのが、廊下から皆さんの各クラスを覗いたときに、中からあふれてくる温かい空気です。そこには、人を優しく包む雰囲気があります。

また、学校説明会では後輩を迎えるために、笑顔でお出迎えをしてくれたり、時にはマイクを持って司会を務めてくれました。立派に、学校紹介をしてくれている姿は、エネルギッシュで堂々と生き生きしたものでした。

これらは、皆さんの内から溢れ出てくる「誠実・隣人愛・喜び」の精神が心に宿っているからです。これは、本校の教育理念「LIFE、TRUTH、FREEDOM、GOODNESS、ONENESS」である、「エネルギッシュに誠実で、自分らしくポジティブに多様性を認める人」の証です。

 

そして、皆さんが心待ちにしていた修学旅行にも行けずに、不完全燃焼で終わった高校生活であったかもしれませんが、自分の将来の進路に向かって、己の信念を貫き、自分らしく夢の実現の一歩を踏み出してくれたのではないでしょうか。

さて、卒業は、新たな挑戦のはじまりです。高校までは皆さんの傍には、友達・先生・保護者の方がいて守られていました。少し道から逸れそうになれば、元の場所に戻してもらえていましたし、与えられた勉強をこなしていけば、自然と成績も向上したはずです。しかし、これからの「学び」は、自分自身の強い意志と適切な選択によって取り組むものです。高校のように欠席しても電話はかかってきませんし、成績が下がっても呼び出されることはないです。これからの人生は自分の責任で歩まなければなりません。

どうか、ぶれることなく、自分を見失わずにしっかりと自分の信念を持って歩み続けてください。

 

ここで、先生が好きな聖書の言葉を捧げます。 マタイによる福音書7章にはこう書かれてあります。

「求めなさい。そうすれば、与えられる。

探しなさい。そうすれば、見つかる。

門をたたきなさい。そうすれば開かれる。

だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」

心の扉を閉めるのも自分、開けるのも自分です。

引用:マタイによる福音書7章より

 

そして、創立者 聖マリー・ウージェニーの教え通り、「それぞれに与えられた、楽しく愛すべき人生を、精一杯生きましょう。」

 

さあ、勇気と自信を持って広い世界を見てください。

そして、2年後、学院で成人のお祝いをしますので、ここに戻ってきてください。修学旅行にも行けなかったので、いつもより少し盛大にしましょう。

 

最後にお願いがあります。皆さんは、卒業と共に成人の仲間入りをしていきます。そのけじめとして、ここまで育ててくださったご両親に「ありがとう」の感謝の言葉を、今日お家に帰ったら必ず伝えてください。子育ては喜びと同じくらいの悩みや忍耐があるんですよ。立派に成長した皆さんは、自慢の子供なのです。

 

それでは、卒業生の皆さん、新たな一歩とそれに続く輝かしい未来に心から期待して、式辞とさせていただきます。

ご卒業、誠におめでとうございます。

 

2022年2月18日 アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己

 

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