WEB校長室

丹澤校長メッセージ42 (校長講話 ~ドラゴン桜 アサンプション国際編~)

2021.06.28 丹澤校長メッセージ

前回は、コロナ禍における気持ちの良い挨拶の仕方について話しました。あれから、私の顔を見て挨拶してくれる人が増えて、小学生の送迎で来られた保護者の方にも挨拶してくれている姿を見ることが出来て嬉しいです。

挨拶は今だけでなく一生していくものなので、引き続き気持ちの良い挨拶をしましょう。

 

さて昨日、ドラゴン桜が最終回を迎えました。このテレビドラマを見て、夢物語と思った人と自分にも可能性があると思った人に分かれると思います。夢物語と思った人は、今自分が熱中している事は無いのではないでしょうか。可能性があると思った人は、目標を持っている人だと思います。これは私の今までの経験上、現実でも起こりうる事だと言い切れます。

本日は、アサンプション国際中学校高等学校とドラゴン桜の教育内容の共通点から、なぜ現実的な事だと言えるのかをお話します。

 

私が皆さんに今までお話ししていたことで、「覚えるキミから考えるキミへ、そしてチャレンジするキミへ」というフレーズを言ってきましたね。知識を詰め込むだけでなく、その知識をどう使うのか考え、自分の夢に向かってチャレンジするすべにしてください。

そして予測不可能な未来に立ち向い、生き抜く力を身に付け、世界をより良くするリーダーとなって欲しい。そのためにまずは、アサンプションPBL(課題解決型授業)で、思考力・判断力・想像力を磨き、それらを生かすためのツールとして、世界と繋がるための英語力・そしてICTが必要です。この3つがアサンプション国際の教育の3本柱であり、教育方針です。

 

 

これを、ドラゴン桜でも同じことを言っています。

まず、第一に、桜木先生は、

「世界は未曾有(みぞう)の危機だ。何が起きたって不思議じゃないんだ。
そうなった時、お前らが住んでるこの国は何が一番必要になってくるか分かるか?
なぜ社会はこうなっているのか、どんな意図でこの仕組みを作ったのか、
本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつける。
その時はじめて、『馬車馬』は『人間』になれる。
その答えを自分なりに出すためには勉強しかないんだ。
勉強というのは、この国で唯一許された平等なんだ。」

 

コロナ禍を経験して分かる様に、予測不可能な時代を生きる皆さんには、這いつくばってでも生き抜く力が必要です。

 

アサンプション国際の創立者 聖マリー・ウージェニーがフランス:パリにおいて学校を創立した目的は、教育こそがより良い社会に変革でき、全ての人に平等に与えられた権利が『学び』だからです。
詳しくは、今年作成した「学院プロモーションビデオ」を見てください。

 

そして、次にドラゴン桜では、

「成功するのに必要なのは苦労じゃない、『楽しい努力』だ。」

人生は1度しかないです。今この瞬間も戻っては来ません。楽しく充実した時を送ってこそ、有意義で満足した時間を得ることが出来ます。そのためには、主体性が必要です。これこそが、アサンプション国際の学院生活で『いかにして楽しんで深い学びが出来る環境をつくるか』ということです。

そこには、皆さんのモチベーションが上がるような多くの仕掛けがあり、「褒められる」という自己効力感を得られる環境作りです。例としては、自分たちで作り上げる行事や活動・クラブ活動・イングリッシュコースのアワード賞・定期試験で100点を取った時の校長室でお祝いすることなどです。小さな自信の積み重ねが、大きな成功に繋がります。

 

 

勉強方法としては、

「受験生の多くは語彙力が低く、教科書を読んでもただ何となくとしか意味が分かっていない。
でもその何となくが、受験にとっては命取りだ。」

 

語彙力が低ければ、人に伝える力も低いです。アサンプション国際では、その力を身に着けるためにアサンプションPBL(課題解決型学習)を用いています。

課題を見つけ、調べ、人と議論し、人前でプレゼンテーションを行うことで、語彙力をつけることが出来ます。そうやって、誰にでも分かるような言葉で説明出来てこそ、その言葉を理解出来ていると言えます。

そして、分からない言葉や問題点があれば自分が納得するまで徹底的に調べる、その心がけがあれば受験に成功します。本校は授業内で多くのプレゼンテーション・ディベートの機会があり、プレゼンテーションコンテストも行っています。一人1台のタプレットで、WEB学習サービスのスタディアプリも活用し、個々の学習記録にも活用できています。

 

また、ドラゴン桜では英語学習法についても、

「完璧なんて目指さなくていい。まずは自信をもってしゃべることだ。言語が上達するコツはそこなんだ。」

 

重要なのは、相手に自分の気持ちを伝えようとする熱意や心の姿勢、表情などにあります。

アサンプション国際では、うまく英語が話せない、英語に自信がないという想いを払拭するためにも、イングリッシュコースのイマージョン授業での英語漬けや全クラスを対象としたネイティブ教員による英会話の授業が週に2回はあります。さらに、多くの海外研修や留学制度に加え、海外に行かなくても、外国の人たちと交流できるように多くの留学生を毎月受け入れています。

それに、何と言ってもネイティブ教員が8名在籍しているのは本校だけです。幼稚園から小学校を合わせると18名です。積極的に交流してください。そして、英語は全ての入試に必要です。どうぞ英語を皆さんの強みにしてください。

 

 

そして、ここが一番大切です。

「がむしゃらに勉強をやっても意味がないぞ。
模試のおかげで自分の現在地が分かっただろ。
まずはそれを徹底的に活かす、すなわち『東大との距離』を知れ。
受験勉強というのは、志望校との距離を縮める行為のことだ。
どうしたらその距離を最短で行けるか、自分の現在の立ち位置から計算して、最速かつ確実に行ける戦略を練るんだ。」

 

 

この逆算ということについて、私は何度かお話しました。
これは、受験勉強だけではなく、全てのことにおいて言えることです。
自分の目指す目標と今の自分の実力です。

スポーツでも次の試合に勝つには、あと何が必要なのか。英検に合格するためには、4技能の中で何が弱みなのか。目標の大学に合格するに、自分の足りないところはどこかなど、自分の目標との距離は『目標点数-現在の点数』で表せます。目標との正確な距離を知り、そこから逆算して戦略を立てるというのは非常に大切なことです。

決して高望みせず、自身の身の丈・能力に合ったゴール地点を設けること。そして、そこへ向けての道筋・プランを練ること、そういった土台づくりが何より大事です。これが出来れば、合格出来るはずですし、出来た生徒たちは皆さん合格していました。

 

最後に、

「自分の将来はまわりが決めるんじゃない。
世の中の流れに乗るもんでもない。
自分の人生は自分でつくる。
人生はどうなるかじゃなく、どうするかだ。
大きく強く踏み出せ。
その一歩に全力で踏み込んでいけ。」

 

これこそが、私が一番皆さんに伝えたいことで、私の生き方です。そして私のモットーは、“自分の人生は自分で決めろ”です。つまずいたら、その原因を考え、もう一度チャレンジしたら良いのです。それでもダメなら方法を変えなさい。これがPBLで、這いつくばっても生き抜く力です。そして、周りには先生や仲間が一緒にいます。

 

今は一週間後の期末試験に向けて、思いっきり勉強してください。
思いっきり勉強する事にチャレンジしてください。
本当の意味で、「チャレンジする君」になってください。

 

次回は、終業式です。その時は、夏休みの5ヶ条についてお話しします。

 

 

2021年6月28日 アサンプション国際中学校高等学校 校長 丹澤 直己

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