お知らせ

2026.07.02

平石校長メッセージ5 「一画一画に、心を込めて」

アフタースクールで書道をご指導くださっている先生から、「日本の書道」がユネスコ無形文化遺産への登録に向けて話し合いが進んでいることを教えていただきました。

 

書道は、中国から伝わった漢字や筆墨の文化を源流としながら、日本の言葉や暮らしの中で、仮名や漢字仮名交じりの表現を生み出し、独自に育まれてきた文化です。文化とは、一つの国だけで完結するものではなく、人から人へ、国から国へと伝わり、それぞれの土地で新しい意味を帯びながら受け継がれていくものなのだなぁと感じます。

 

昭和50年前後は習い事の定番と言えば、そろばんと習字でした。私自身、小学生の頃に書道教室に通っていました。硯で墨をするときの、硬いけれどどこか優しい音、何とも言えない墨の香りは、私の心を落ち着かせてくれました。墨を含んだ筆が紙の上を進む感触、濃い線の力強さ、ふと生まれる滲みや掠れの美しさ。大好きな時間でした。

 

6月29日および30日のアフタースクールの書道の時間に書芸院の先生方にご指導いただける機会がありました。先生方の熱のこもったご指導を受けながら、半紙に向かって一画一画を丁寧に書こうとする姿には、普段の授業とはまた違う良さがありました。

 

 

書道で身につくのは、整った字を書く力だけではありません。筆を持ち、呼吸を整え、文字と向き合う時間。その静けさの中で、子どもたちは文化にふれ、自分の心を整える経験をしています。速く、便利に、効率よく進むことが求められる時代だからこそ、あえて立ち止まり、自分の手を動かし、心を込める時間には、大きな意味があるように感じます。

 

 

 

 

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