前回のブログでは、「学校がぐっと楽しくなる二つの魔法」のうち、一つ目の「挨拶」という魔法についてお伝えしました。今回は、もう一つの魔法についてご紹介いたします。
それは、「心をつなぐパス」という魔法です。
入学式の日、子どもたちに私はこう話しました。
「これから皆さんは、お友だちと一緒に学び、遊び、たくさんの時間を過ごします。一人ではできないことも、仲間とならできるようになります。そのときに大切になるのが、心のパスを回すことです。
たとえば、『ありがとう』、『すごいね』、『いっしょにやろう』などです。こうした言葉は、まるでボールのように、人から人へと渡っていきます。一つのパスが返ってきて、また次の誰かへとつながっていく。そのやり取りの中で、子どもたちの心は少しずつ近づき、クラスや学校にあたたかなつながりが生まれていきます。
うまくいかないときや、思いが伝わらないときもあるでしょう。それでも、もう一度パスを出してみる。その小さな勇気の積み重ねが、やがて大きな信頼へと変わっていきます。
本校が大切にしている「安心して挑戦できる環境」は、こうした日々の関わりの中で育まれていきます。誰かが出してくれたパスを受け取り、また次へとつないでいく。その循環の中で、子どもたちは「一人ではない」という実感を深めていきます。
創立者マリ・ウージェニーは、一人ひとりが神さまから与えられた光を持っていると説きました。その光は、誰かとの関わりの中でこそ、いっそう輝きを増していきます。
子どもたちが、日々の中でたくさんの「心のパス」をつなぎ合いながら、互いのよさを感じ取り、自分らしく成長していくことを願っています。