10月、6年生は3日間の修学旅行で長崎を訪れました。
長崎は、かつて戦争の中で原子爆弾が投下され、多くの尊い命が失われた場所です。
その地で子どもたちは、命の尊さと平和の意味を心で感じながら、学びの時間を過ごしました。
●平和記念公園での祈り
子どもたちは「平和公園」を訪れ、静かに祈りの時間を持ちました。
公園の中央に立つ「平和祈念像」は、右手を空に向けて「もう二度と原爆を使わないで」という願いを、そして左手を横に伸ばして「すべての人が平和に生きられますように」という思いを表しています。その前で、子どもたちは手を合わせ、「戦争のない世界になりますように」「人を大切にできますように」と祈りをささげました。
まっすぐな眼差しと祈りの姿に、きっと神様にも願いが届いてくれたことを願っています。
●千羽鶴にこめた“平和への約束”
出発前に、全校児童全員で心をこめて折った「千羽鶴」を、長崎の「折鶴の塔」に納めました。一羽一羽の鶴には、「世界の平和」「友だちを思いやる心」「感謝の気持ち」など、子どもたち一人ひとりの祈りが込められています。千羽鶴は、ただの折り紙ではなく、「戦争をくりかえさない」「すべての人が幸せに生きられますように」という、平和への約束を形にしたものです。
その瞬間、アサンプションの子どもたちの祈りと希望が、長崎の空へ静かに広がっていくようでした。
●日本二十六聖人記念館での学び
「日本二十六聖人記念館」にも足を運び、信仰をまもるために命をささげた人々の生き方にふれました。子どもたちは、信じる心の強さや、人を思いやる勇気の大切さについて、深く考える時間を持ちました。
●6年間の学びを胸に自由散策・探究活動
この修学旅行は、6年間の学びの集大成とも言える旅でした。各グループで工程を作成し、長崎の町の散策を計画しました。
教室での勉強だけでなく、友だちとの絆、感謝の心、そして命の大切さ⸺。
すべての学びが、この長崎の地でひとつにつながりました。
帰ってきた子どもたちは、「平和って大事だね」「”ありがとう”を言うことが平和につながるね」と素直な言葉で語ってくれました。その言葉こそが、平和をつくる第一歩です。
●平和を生きるということ
平和は、遠いところにあるものではなく、私たち一人ひとりの中にあります。
笑顔であいさつをすること、「ありがとう」を伝えること、ゆずり合うこと⸺。
その小さな行いこそが、平和を生み出す力です。
長崎での祈りと体験を通して、子どもたちは「平和を生きる」ことの意味を感じ取りました。その心を大切に、これからも“アサンプションの光”として、周りの人にやさしさと希望を届けてくれることを願っています。