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江川校長メッセージ特別篇

2016.07.16 江川校長メッセージ特別編

みなさんこんにちは。校長の江川です。 この度、「月刊私塾界」から、いま各界で注目を浴びている「21世紀型教育」をテーマにした登壇依頼があり、2016年7月12日(火)に「私塾界リーダーズフォーラムin大阪」にパネラーとして参加いたしました。今回はその場でお話ししたことをお伝えいたします。

ご存知の通り、アサンプション国際中学校・高等学校は、2017年4月から「アサンプション国際」に校名を変更。教育内容はもとより男女共学化し、学校全体を大きく改革いたします。共学にする大きな理由のひとつは、グローバル社会を見据えた多様化への第一歩として、女子も男子も一緒に学べる学校環境にすべきとの考えがあるからです。

今や世界中の国々がグローバル化の波にさらされ、それに伴い我が国の教育界も大きな変革期に直面しています。2020年度より始まる大学入試改革の話題は、今や教育界や受験業界のみならず、幼児から中学生までのお子様をお持ちの保護者の方にとっても、大きな関心事ではないでしょうか。同時に、どんな入試改革になるのか、小中高の学びはどう変わるのかと不安を抱いている方もいらっしゃると思います。先の見えない不安な時代に、中学校・高等学校として何ができるのか。そのひとつの回答として、本校は「21世紀型教育」と名付けたメソッドをつくり、教育改革に着手いたしました。 「21世紀型教育」は、 1)英語教育(イマージョン教育) 2)アクティブラーニング型授業 3)ICTを活用した多角的な教育 の3本柱を軸にした教育を実施していきます。

まず「英語教育(イマージョン教育)」ですが、本学院はカトリック校ですから、世界の約30カ国にネットワークがあり、留学生を受け入れたり、各地の修道会の方々をお招きするなど、ネイティブな英語に自然に触れることができる環境があります。授業以外にもネイティブの教諭と一緒にランチをしたり、もちろん日本人の英語教員たちも部活を通じて「ここは英語で話そう」などと、カリキュラム以外で楽しく英会話をしたり。つまり、英語の授業の中だけで「教える」のではなく、「英語とおつきあいする」という考え方こそが重要であり、その環境づくりを積極的に行っています。教科も同様の考え方で、英語・数学・理科の授業を英語イマージョンで実施し、自然な英語運用能力を育みます。日々のすべてのコミュニケーションの中で英語が通じる喜びや楽しさを与えることが、イマージョン教育の真髄だと考えています。

次の、「アクティブラーニング型授業」ですが、自分で問題を見つけて解決する、オリジナリティやクリエイティビティを発揮できる環境をつくります。従来の一方通行型の講義で知識を詰め込むのではなく、新たなアイデアを創造する「知恵と実行力」を身につける教育を行い、生徒同士が議論し合い、自ら考えてワクワクと目を輝かしながら学ぶことに没頭できる授業を目指します。

また、「ICTを活用した多角的な教育」については、最新のIT機器の活用により、生徒一人一人の個性に応じた授業展開を可能にします。今後は試験もコンピューターベースになっていき、テクノロジーが社会を、未来を変えていきます。先を見据え、ICT時代にうまく適応した教育が必要なのです。

ほんの先の未来、つまり10年後、20年後には、経済・社会のグローバル化が急速に進み、海外に行かなくても街や職場で異文化の人々とのコミュニケーションを要求される社会となり、さらには人工知能の発達により、創造性を必要としない仕事はすべてテクノロジーに代行される時代になるとも言われています。生徒達にも自動運転車の話や、工場のベルトコンベアーでの組み立て作業も人から人工知能のロボットへと代替されるなど、具体的な世の中の出来事を通して世界が変わっていくことを日頃の教育の中で示唆するなど、英語イマージョン教育・アクティブラーニング・ICT教育の必要性を伝えています。

このように、これまでの教育方針では通用しない時代に入ることを鑑みると、これからは、創造力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力が欠かせません。その上で「21世紀型教育」が人材育成の肝となると確信しています。

アサンプション国際中学校高等学校 校長 江川 昭夫