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校長メッセージ52( アサンプション国際中学校 ~卒業式式辞~2019.03.20.(水) )

2019.03.20 江川校長メッセージ

今年は桜の開花時期が例年よりも1週間くらい早いと聞きます。

中学3年生のみなさん、ご卒業、誠におめでとうございます。
本学院の高校に進学されるみなさんは、これからも共に頑張っていきましょう。 新天地へ羽ばたくみなさんには、本学院での学びを礎(いしずえ)に、さらなる飛躍を遂げていただくことを心より期待しております。

また、中学入学以来今日まで、卒業されるみなさんを支え、励ましてこられた保護者、ご家族の皆様にも心からお祝い申し上げるとともに、これまで本学院に対するご支援、ご協力に対し、深く感謝申し上げます。

この3年間を頑張ることができたのは、生徒のみなさん一人ひとりの努力の賜物(たまもの)であると同時に、周囲の支えがあってこそ今日があるのです。保護者の皆様に支えられ、友達に支えられ、先生に支えられ、今日の晴れの日を迎えることが出来た、ということを卒業生のみなさんは、今一度、考えてみてください。

 

さて、本学院の高等学校へ進学される卒業生のみなさん、そして中学1年、2年、高校1年、2年のみなさんは、本日を持ちまして本年度のカリキュラムは終了し、わずか2週間後には新年度を迎えることになります。

そこで大切なことは、この一年を「ポートフォリオ」の中に入れられたのか?まだの人は入れる時間があるかどうか?なのです。

 

これからの大学入試では「自分がこれまで何をやってきたか」「自分は何をしたいか」といったことを目に見える形にして提出することが求められます。これを「ポートフォリオ」と呼びます。いわゆる、「個人の作品集」です。

このポートフォリオづくりは、入試のためだけでなく、実は幼少の頃からやっておいて決して損はないことだと思います。なぜなら、それらは人生の至るところで必要になるものだからです。

ポートフォリオづくりの第一歩は、自分の人生の全体像をとらえ、マイストーリーを整理整頓するところから始まります。 このことを知っておくと、何かの局面において、「これは何かに使えるかな」と考えられる頭になります。「経験」「知識」という引き出しが増えていくなかで、ポートフォリオは、その引き出しの「片づけ」をしてくれるのです。 部屋もスッキリと片づいていると、何がどこにあるのかが瞬時にわかります。「ペンはどこにあった?」「帽子はどこに置いた?」などと探し回る必要はありません。頭の中もそれと同じです。ポートフォリオをきちんと作成することで、自分の使える「経歴」「ネタ」、つまり「売り=強み=strong point」となるものが何なのかが、スッキリわかるようになります。

そして、自分の活動や経歴がきちんと整理整頓されていると、たとえば、何か壁にぶつかったときに、「あ!あの引き出しの中身を使えばいいな」ということが自然と頭に浮かぶようになるのです。

また、ポートフォリオづくりの途中で、これまで自分が向き合ったことのない要素を見たりすることもあります。自分では価値があるとは自覚していなかったけれど、「実は自分にとって価値のあるものだった」ということを再発見することもあるでしょう。「何事も価値のあるものにすることができる自分になれる」というわけです。 たとえどんな小さなことでも、「これは自分にとって価値のあるものです」と言えることは非常に重要ですし、大きな強みになります。

さらに自分の得意なこと、できることがしっかりわかっていると、ピンチや想定外のことに遭遇したときも、落ち着いて、自分の強い「土俵」に持ち込むことができます。人間、勝負をするなら、自分が1番関心をもっていること、強い土俵に持ち込まないと「分」がありません。つまり勝ち目がないということになります。 勝負に負けない人間になるためにも、自分の「強み」を知っておく。そのための、「引き出し」の整理です。 部屋と同じく、頭のなかも整理整頓が必要です。そのためにも、常に「ポートフォリオ」を意識してみて欲しいです。ひと言でいうと、「人生の引き出しを整理しよう」ということです。

 

今日卒業される中学生41名は『アサンプション国際中学校』の二期生です。
これからのグローバル社会で活躍するためには、性別、年齢、国籍の垣根を越えて、さまざまな場所で自分の意見を発信する必要があります。みなさんには、今までどおり各方面から本学院を訪れる留学生との交流はもちろんのこと、今まで以上に男子生徒・女子生徒と共に学び、多様な価値観を養って欲しいと思います。

本学院のモットーは「誠実、隣人愛、喜び」です。 「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」と『マタイによる福音書』第22章39節に書かれてあります。イエス・キリストの愛の精神は、この3年間で、みなさんの胸にしっかりと刻まれたことでしょう。他者と共に、他者のために、自分ができること、それをこの先も引き続き追求しながら、「平和」を求め、それをもとに自らの「未来」をいつも考えて、挑戦していって欲しいと思います。

 

最後になりますが、 多様な価値観を尊重し合い、奪い合うのではなく、与え合うことのできる人になりましょう。
今日が終わりではありません。新たな挑戦のはじまりです。

中学3年生のみなさん、ご卒業、誠におめでとうございます。

 

以上をもちまして、私からの式辞といたします。

2019年3月20日 アサンプション国際中学校 校長 江川昭夫