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校長メッセージ48(亥年(いどし)のスタートです。)

2019.01.08

明けましておめでとうございます。校長の江川です。

干支(えと)である亥年(いどし)がスタートしました。

亥年とはどんな年なのでしょうか?

 

十二支を植物の一生に例えると亥年は、前年の戌年(いぬどし)でたわわに実った果実が種子となり、「エネルギーを蓄えて次の世代へと向かう準備をするという意味の年」と言われています。

もともと十二支は季節ごとの植物の状態を表す言葉でした。

子:種子の中に新しい生命が生まれ始める
丑:芽が種子の中に出来るがまだ伸びない
寅:春が来て、植物が伸び始める
卯:植物が地面をおおうようになる
辰:植物の形が出来上がった
巳:植物の成長がピークに達した
午:成長がピークを過ぎ、衰え始める
未:果実が熟し、渋みができ始める
申:熟した実が固くなり始める
酉:熟した実がピークを迎える
戌:成熟を終え、枯れる
亥:新たな生命が種子の中に閉じ込められた状態

といった意味があり、植物の成長サイクルを表しています。

子年(ねどし)から始まった一つの流れが、亥年でいったん終わりを告げます。
終わりというと寂しいイメージですが、この終わりは実をつけ、種子を宿す終わりです。
つまり、亥年は次の始まりに向けて新たなエネルギーを蓄える年でもあるのです。

過去の亥年では、高い確率でびっくりするほどの出来事が起こっており「亥年には何かが起こる」とよく言われています。
実際に阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件も亥年に起こりました。

災害や世界的な不運は個人の努力だけではどうにもならない部分でもありますが、日ごろから災害対策をしたり、事故に合わないように注意をするように心がけることが大切です。

 

第3学期始業式の聖書朗読は「マルコによる福音書(12章41-43節)」より、イエス様が神殿で教えておられるときのお話でした。

当時は大きなユダヤ教の神殿があって、その広場でイエス様が教えていらっしゃいました。神殿の境内なので賽銭箱があり、日本の神社と同様に、お賽銭が入れられていました。大勢のお金持ちは大金を入れ、ひとりの貧しいやもめはほんのちょっとのお金を入れていたという、ふたつの生き方が対比で書かれています。私たちの、何を評価しておられるかということが説かれているのです。

これは、私たちの現代の教育や現代社会にもあてはまるかもしれません。結局はたくさんのお金を入れた大勢のお金持ちが評価され、貧しいやもめの少額の献金は、どうとも思われない。でも神様は、この人がどれだけの献金をしたかという量を見るのではなくて、その人の心というか、気持ちを見ているわけです。

このお話を通して、私が大事だと思うのは「物事を見るポイント」です。

ついつい私たちは、どれだけ仕事をしたかとか、学校でいい成績をあげたとか、あるいは、スポーツでものすごくいい成績をとったということを評価します。しかし、神様が見ているポイントは違うのです。自分の持っているものを評価される、されないとかではなくて、自分にできる小さなことを精一杯していく。これが評価されるわけです。

亥年生まれの方も、亥年生まれでない方も、次の子年からの新たなスタートに向けて、この機会に生活を見直し、「自分にできる小さなことを精一杯していく」、ずっと迷っていたことがあれば、思いきって始める準備をしてみてはいかがでしょうか!

猪は猪突猛進な性格から「勇気と冒険」の象徴とも言われていますから・・・。

さて、高校3年生の皆さんは、あと少しで卒業です。
進路が決まっている人が大部分だとは思いますが、センター試験、一般入試が目前に控えている人もいます。最後のひと踏ん張り、決して気を緩めず、万全の状態で試験日を迎えてください。

学院のモットーである「誠実、隣人愛、喜び」を胸に刻んで日々を過ごしてきたみなさんの隣には、いつもキリストが見守ってくださいます。そして皆さんの頑張りもまた、キリストは見てくださっています。試練を乗り越えようとする直前、これまで支えてくれたご両親、先生、友達の顔を少し思い浮かべてください。きっと気分も落ち着いて、平常心で臨むことができるでしょう。

中学、そして高1・高2の皆さんにとっては、短い3学期が終わればすぐに新年度がやってきます。

今年は亥年です。
動物の猪には、万病予防の効能があると信じられていることから、無病息災の象徴とも言われています。

今年も無病息災、平安でありますように。

本年度最後の3学期も、ともに頑張っていきましょう。

 

アサンプション国際中学校高等学校 校長 江川昭夫