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江川校長メッセージ19(アサンプション国際中学校高等学校 ~始業式式辞~)

2017.04.12
江川校長メッセージ19(アサンプション国際中学校高等学校 ~始業式式辞~)
桜も満開に咲き誇る春爛漫な今日のこの日に、みなさんとともに新たな門出を迎えられたことを大変うれしく思います。

本年は本学院にとって、まさに新しいことを取り入れていく元年となります。いよいよ「21世紀型教育」がはじまりました。

その背景には長い時間をかけて受け継いできた大切な伝統があることをお話ししておかなければなりません。

本年は学院の母体である聖母被昇天修道会の創立者・聖マリ・ウージェニーの生誕200年にあたります。聖マリ・ウージェニーは「愛と正義に根ざした社会を変革することに貢献できる人間の育成」を願い、その教育理念は現在30ヶ国におよぶアサンプション(聖母被昇天)ファミリーに受け継がれています。本学院もまた、聖マリ・ウージェニーの精神が世紀を越えて受け継がれ「誠実、隣人愛、喜び」をモットーに生徒たちに国際的な精神を養うことで、世界で他者のために貢献できる人材を育成してきました。

つまり、今回、新しいことを取り入れていく元年ということは、これまで培ってきた伝統に根ざしたものであるということなのです。

みなさんが社会で活躍する未来では、現在ある49%もの職業が人工知能やロボットで代替可能となるといわれています。また、グローバル化の社会のなかで、今後は日本においても様々な国の出身の方々とともに働くことが当たり前となります。その際の共通言語は英語です。つまり、英語の素養、または力があるか、ないか、ではそれだけで職業選択の幅を狭めてしまいます。

これまで人間が行ってきた仕事が人工知能にとって代わられ、日本の社会のなかでも英語が飛び交う…このような未来に、これまでの常識はもう通用しません。

だからこその「21世紀型教育」なのです。その最大の目的は、いうまでもなく「21世紀の社会で活躍できる人」になることです。

知識を詰め込むだけの学びではなく、未来の社会で活躍するための豊かな学びを生徒一人ひとりに提供することもまた、「21世紀型教育」の目的です。

「21世紀型教育」は英語イマージョン、探求型授業、ICTの3本柱からなっています。
ネイティブ教員が3名から6名に増えましたから、英語で学ぶ機会、英語に親しむ機会が全校的に増大すること間違いありません。
予想もつかないほど目まぐるしく変化しつづける21世紀の社会で生き抜くためには、自分の頭で考え、見つけ出した課題を解決していく力がなによりも求められます。探求型授業による課題解決力を学び、自頭を柔らかくして「正解のない問いに挑戦する力」も育んで欲しいものです。そのために北館2Fに探求型授業がし易い”Future Room”を作りました。みなさんで活発にかつ有効に利用してください。
ICTについては代表的な物は学内におけるiPadの普及だと思います。従来、貸し出し方式でしたものの台数を増やします。6月から新入生は個々に持つことになります。学内のWi-Fi環境も整備しました。
多様性の第一歩として、男子生徒も一緒に学べる共学となりました。男子トイレが新設されました。それにより女子トイレも前より少し充実したのはご存知だと思います。更衣室も設置しました。快適に利用する方法はみなさん次第です。学校からの決まりを順守して下さい。

「21世紀型教育」を始動した本学院は、「前に向いて行こう」というメッセージを込め「アサンプション国際」と校名を変更しました。周囲からは期待の目が向けられています。この状況をプレッシャーと感じるのではなく、楽しみながらともに学んでいきましょう。アサンプション国際から日本の教育を変える、それぐらいの覚悟と決意を私は抱いています。みなさんには「アサンプション国際」で学んでいるというプライドを持って欲しいと思います。

ルカによる福音書6章にはこう書いてあります。
「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪びとだと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦(ゆる)しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。」

アサンプション国際で培った力を日々の生活で、そして、他者とかかわりを持たなければならない社会で、さらに磨いたとき、みなさんは「自分らしい生き方」見つけ、世界を今よりもより良い場所にできる人になっていることを期待し、第一学期始業式の講話とします。


アサンプション国際中学校高等学校 校長 江川昭夫