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江川校長メッセージ18(アサンプション国際中学校高等学校 ~入学式式辞~)

2017.04.10
江川校長メッセージ18(アサンプション国際中学校高等学校 ~入学式式辞~)
本学院は1839年、フランスのパリにおいて聖マリ・ウージェニーによって創立されたカトリック聖母被昇天修道会を母胎としています。建学以来、アサンプション(聖母被昇天)ファミリーの一員として、63年の月日が流れました。また、本年は聖マリ・ウージェニーの生誕200年にあたります。「愛と正義に根ざした社会を変革することに貢献できる人間の育成」を願った聖マリ・ウージェニーの精神を受け継ぐ本学院では、「誠実、隣人愛、喜び」をモットーに、世界30ヶ国の姉妹校と手を取り合いながら、グローバルな精神を養うことで、世界で他者のために貢献できる人材を育成してまいりました。

つまり、本学院ではグローバルという言葉が普及する以前より、グローバル教育を行ってきたといえるでしょう。そして、そんな伝統ある本学院のグローバル教育はさらに発展し、この4月より「21世紀型教育」を始動することとなりました。さらには、「前を向いて進もう」の意志を込め、「アサンプション国際中学校高等学校」と校名も変更しました。多様な環境を作り上げる第一歩として女子校から男子を受け入れる共学校となりました。

今後、社会では多くの仕事をコンピュータやロボットが担うようになるといわれています。現在ある49%もの職業が人工知能やロボットで代替可能となります。約半分も仕事がなくなってしまえば、働けない人が増え、自分もそのひとりになってしまうのでは? と不安に思われるかもしれませんね。だからこそ、本学院では「21世紀型教育」を実施するのです。その最大の目的は、いうまでもなく「21世紀の社会で活躍できる人」になることです。

人工知能やロボットでは代用できない、直感、センス、コミュニケーション、発想、身体性などの能力を磨いていく、これも「21世紀型教育」の目的です。

ここで目的達成のために必要なことが3つあります。1つ目は「英語の力」。実質的に世界の公用語となっている英語が使えないと、意思疎通ができない時代になりつつあるからです。幸いなことに本学院では英語の勉強に力を入れております。どうか英語だけは嫌いにならずに、少しずつでいいので、上達してください。そのためのお手伝いを精一杯おこないたいと思います。今年度からネィテイブ教員が3名から6名に増えました。アサンプションイングリッシュコースは英語で学ぶ機会が、アサンプショングローバルコースは英語に親しむ機会が倍増します。

2つ目は、「たくましさ」です。長年、海外留学などの教育プログラムに携わってきた私の持論なのですが、真にグローバルな人というのは、「好き嫌いをいわずに何でも食べられて、どこでも寝られる人」のことだと思っています。みなさんはこれまで、あたたかいご家族のもと、すくすくと育ってこられました。食べ物や、欲しいものなどで、わがままを聞いてもらってきたかと思います。しかし、これからのグローバルな社会で生きていくには、「何でも食べられて、どこでも寝られる」ような、たくましさが求められます。これは女性も男性も関係がありません。どうか本学院で出会った友人たちと切磋琢磨しながら、自分なりのたくましさを身につけてください。この「たくましさ」とは気持ち、身体的なことだけではありません。予想もつかないほど目まぐるしく変化しつづける21世紀の社会で生き抜くためには、自分の頭で考え、見つけ出した課題を解決していく力がなによりも求められます。探求型授業による課題解決力を学び、自頭を柔らかくして『正解のない問いに挑戦する「たくましさ」』も育んで欲しいものです。

最後の3つ目は、「寛容の心」です。200年前に聖マリ・ウージェニーが遺した伝統の精神の源流は「人にしてもらいたいと思うことは何でも人にしなさい!」です。

新約聖書、コリント人への第一の手紙 第13章にはこのように書かれています。

「愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、無作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで、真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。」

創立者マリ・ウージェニー誕生の200年前より変わらず継承されるカトリックによる愛の力を土台に21世紀型教育スキルを体得した時には、みなさんの大切な財産になっていることを約束します。3年間ないしは6年間、アサンプション国際で培った力を今度は上級学校でそして社会でと、さらに磨いたとき、みなさんそれぞれが世界のリーダーとして、明るい世界を実現してくれる人になっているでしょう。

今日のこの日が、みなさんにとって、そして世界にとって、輝く第一歩となることを願い、私の式辞とさせていただきます。

新入生のみなさん、保護者の皆様、本日はご入学誠におめでとうございます。