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江川校長メッセージ17(中学卒業生のみなさんへ)

2017.03.17
江川校長メッセージ17(中学卒業生のみなさんへ)
まだまだ冬色の風が肌に染みる日がつづきますが、中学3年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。本学院の高校に進学されるみなさんは、これからも、ともに頑張っていきましょう。新天地へ羽ばたくみなさんには、本学院での学びを礎(いしずえ)に、さらなる飛躍をとげていただくことを心より期待しております。
 
 また、入学以来、今日まで卒業されるみなさんを支え、励ましてこられた保護者、ご家族の方にも心からお祝い申し上げますとともに、本学院に対するこれまでのご支援、ご協力に対し深く感謝申し上げます。

 この3年間を頑張ることができたのは、生徒のみなさん一人ひとりの努力の賜物(たまもの)であると同時に、周囲の支えがあってこそ今日があるのです。保護者の方に支えられ、友達に支えられ、先生に支えられ、今日の晴れの日を迎えることができたのだ、ということを卒業生のみなさんは今一度考えてみてください。

 本学院のモットーは「誠実、隣人愛、喜び」です。「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」と『マタイによる福音書』第22章39節に書かれてあります。イエス・キリストの愛の精神は、この3年間で、みなさんの胸にしっかりと刻まれたことでしょう。他者とともに、他者のために、自分ができること、それをこの先も引き続き追求していってほしいと思います。
 
 さて、本学院の高等学校へ進学される卒業生のみなさん、そして中学1年、2年、高校1年、2年のみなさんは、本日を持ちまして本年度のカリキュラムは終了し、わずか2週間後には新年度を迎え、そして「21世紀型教育」が待っています。今、みなさんが感じているのは期待でしょうか? 不安でしょうか? もしかすると、不安を抱いている方のほうが多いかもしれません。新たなことに立ち向かうとき、人はどうしても不安になるものです。それは私達教員も同じです。今回の学校改革は、創立以来最大ともいえるもので、上手くできるか、本当に生徒のためになるか、と不安のなかで我々も自問自答をつづけてまいりました。しかし、不安があるからこそ準備をしっかりとすることができるのです。この一年間、計画の実行はもちろん、各種の教員研修を経て、準備はすべて整っています。

 共学化をめざして、男子トイレは完成し、それに伴い、女子トイレの充実もはかりました。今日配られる「天子新聞」には「共学化に揺れる、乙女心★」に詳細が書かれています。「この学校は今までずっと女子校として歩んできましたが、来年度から共学となります。
きっと皆さんにも不安や悲しみもあることだと思います。ですが、この学校の明るさや、独特な雰囲気は崩れることはないと思います。新しいことを取り込みながら古き良き伝統も受け継いでいく。それが今後の課題であると思います。」中学3年生のみなさんが書いてくださっています。このようなメッセージ、私はたいへんうれしく思います。
 更衣室についても、場所は確保しました。使い方等についてはみなさんのマナーに従うところがありますので、是非とも協力して下さい。

 4月からは校名を『アサンプション国際』とし、男子にも門戸を開きます。これからのグローバル社会で活躍するためには、性別、年齢、国籍の垣根を越えて、さまざまな場所で自分の意見を発信する必要があります。みなさんには、今までどおり各方面から本学院を訪れる留学生との交流はもちろんのこと、男子生徒の友達とも一緒に学び、多様な価値観を養って欲しいと思います。

 また、英語以外の教科をネイティブ・スタッフによる英語での授業を行う「イマージョン教育」のほか、自分の頭で考え、問題を解決していく力を養う「主体的・対話的な深い学び」である探求型授業や「ICT」を活用した授業も今まで以上に本格的に実施します。

 主体的に、そして対話が活発になる教室を作っています。北館2Fの「視聴覚教室」を改装中です。仮の教室名ですが、”Future Room”と名付けたいと思っています。

 イマ―ジョン教育による圧倒的な英語力、「探究型授業」による問題解決力、そして創立時より変わらず継承されるカトリックによる愛の力、この3つの力を育み、みなさんを上級学校へ、そして社会へ送り出したいと考えています。

 「21世紀型教育のこれから」について、お話しておきたいと思います。これも今日配られる”HELLO! Assumption Kokusai”に書きました。

今までみなさんにお話しする時に「10~20年後、日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替となる。」とか。「今ある職業が将来なくなってしまう。」とか、言ってきました。本当は 「だから、みんなしっかりやろうよ。」というメッセージのつもりでした。「職がなくなる。」と不安をあおってしまったなら、反省しなければならないと思っています。
 人工知能は計算力・検索・解釈・記憶力などにおいて優れています。ですから、人間にしかできないスキル(直感・センス・コミュニケーション・発想)を磨いていくことこそ、21世紀を生き抜く大きな力となると言われています。人工知能の方が優れている仕事に関しては人工知能に任せ、私たち人間は、自分たちの役割や価値と向き合いながら「自分らしい生き方」を模索していくべきだ、とも言われています。

 最後になります。

今、日本において最も求められているのは、グローバル社会の舵取りを行うリーダーです。本学院の「21世紀型教育」でしっかりと学び、本学院より羽ばたくみなさんが、常に平和を希求し、いつしか世界のリーダーとして活躍する日が来ることを心から願います。多様な価値観を尊重し合い、奪い合うのではなく、与え合うことができる人になりましょう。
 
 今日が終わりではありません。新たな挑戦のはじまりです。引き続き、一緒に頑張っていきましょう。
 
 中学3年生のみなさん、ご卒業、誠におめでとうございます。

聖母被昇天学院中学校 校長 江川昭夫